こんにちは。モリアゲアドバイザー、デザイナーの平山です。
「クリエイティブ費(デザイン費)って何でかかるの?」という疑問、稀にお客様よりご質問を頂きます。
この、ご質問に関して説明させて頂きます。
結論から言えば、企画費・作業費・技術費を頂いているということです。
デザインを作ると言っても、アプリのようにたくさんのパターンからボタン一つ押せばデザインが完成するという訳ではありません。
ひとつひとつデータを作って行く訳です。
ではどんなことをやっているか端的に書き出してみます。
【制作前】
・お客様に関する情報収集
・お客様の過去の広告イメージの確認
・今回の広告内容に関する情報収集
・ご依頼頂いた内容に不明点があれば、補足の為の情報収集、確認
・頂いた画像の内容、画質の確認
【制作】
・広告イメージの決定、作成
・各情報の入力
・画像素材の収集、追加、作成
・情報の優先度に沿ったレイアウト
・デザインイメージ作成、調整
・修正工程
あくまでザックリではありますが、上記のようなことをしております。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
1.お客様に関する情報収集
2.お客様の過去の広告イメージの確認
3.今回の広告内容に関する情報収集
4.ご依頼頂いた内容の不明点があれば補足の為の情報収集、確認
5.頂いた画像の内容、画質の確認
6.広告イメージの決定、作成
7.各情報の入力
8.画像素材の収集、追加、作成
9.情報の優先度に沿ったレイアウト
10.デザインイメージ調整
11.修正工程
最後に
1.お客様に関する情報収集
WEBなどでお客様に関する情報を集めます。
広告を作る上で、表現方法やどういう立場で広告をするのかなど、様々な場面に関わってくる為です。
会社概要・理念・Mission・Vision・事業内容・会社の強み・HPは
どのようにデザインされているか多方面から調べていきます。
2.お客様の過去の広告イメージの確認
お客様が過去にどういったイメージで広告を展開していたのかを調べます。
そこから大きくイメージがズレてしまうと、これまで築き上げたブランドイメージを損なう可能性がある為です。
ホームページやweb検索、お取引がある場合は過去の制作物を確認します。
同類の広告で統一した方が良いデザインがないか確認します。
同じものに対する広告であれば、色や書体を合わせて広告イメージを制作し、トータルでの広告効果を高めます。
3.今回の広告内容に関する情報収集
よりお客様のお客様に伝わる広告を作る為、今回ご依頼を頂いた広告内容に関する情報収集を行います。
これは当然ではありますが、内容が分からないと広告が作れません。
紙やPDFなどで資料を送っていただける場合もありますが、無い場合はwebで情報を探します。
また資料を頂いたとしても、多くの情報の中から入れるべき内容を決める必要があります。
情報収集のみでなく、大量の情報の中から取捨選択し、お客様のデザインイメージを固めていきます。
4.ご依頼頂いた内容の不明点があれば補足の為の情報収集、確認
伝わりやすい広告を作るため、内容の不明点の補足情報の収集、確認を行います。
例えば専門用語が使われていて内容が伝わりづらい場合は、
伝わる表現に変更する為webなどで調べて、分かりやすい表現に修正します。
また、文章表現が不適当な可能性がある場合も同じように調べて、修正を行います。
その際、必ずしも文章表現として「正しいか」ではなく「伝わるか」を基準に修正します。
5.頂いた画像の内容、画質の確認
広告によって企業イメージが下がることを避けるため、頂いた画像に関しても内容や画質の確認を行います。
内容の確認とは「明らかな著作権違反はないか」「大きな汚れやノイズはないか」といったものです。
世の中の全ての著作物を認識している訳ではないので、
著名な作品やキャラクターやその類似物ではないかという権利上問題ないかの確認になります。
画質の確認とは、印刷した際に「粗い」と感じることはないかの確認です。
【制作】
6.広告イメージの決定、作成
上記のような工程を経て広告イメージを決めていきます。
より効果的で見やすい広告を制作する為の行程です。
ご依頼を頂いたお客様の従来の広告イメージに沿ってデザインするか、
商品やターゲットに合わせて、広告イメージを変えるかどうかも決めます。
具体的には、どの色を使うか・どのフォントを使うか・どの写真を使うか・どのようなレイアウトにするか等になります。
7.各情報の入力
必要な情報をデータ化すると共に情報の整理をする為、頂いた情報を入力していきます。
テキストデータとして頂いている際は、分かりづらい表現や専門用語を修正するだけで済みますが、
紙などの資料を頂いた際は、それを適切な量に改変しながら打ち込んでいきます。
極端な例になると3ページ程度の資料を1ページに収まるように再構成する必要があります。
8.画像素材の収集、追加、作成
画像が必要となる場合は多くあります。
目を引くためのイメージとして、雰囲気を伝えるため、状況や形状、工程を分かりやすくする為の画像を収集・制作します。
単純に写真素材を使う際も膨大な素材の中から適切な画像を探します。
ただ「笑顔の男性の写真」を探すくらいでしたら、すぐに見つかりますが、
「作業服の若い笑顔の男性が車工場で働いている写真」となると、適切な画像があるか確証が無いまま探します。
また、右側に文字を入れる空間が欲しいとなると、その空間を作る為に加工する場合もあります。
また、1からの作成が必要となる場合もあります。
特殊な条件や作業工程等の説明のためのイラストが必要となった際です。
特殊な条件というのは、「ウサギの耳をした豚のイラスト」が必要等の特殊な場合です。
作業工程等の説明のためのイラストというのは、家具の組み立て説明書を想像すると分かりやすいかと思います。
そういった画像が必要となった場合、当然の事ながらイラスト素材としては存在しませんから1から制作します。
上記のことから、スムーズで効果的な広告づくりの為、必要な写真等はご用意いただくことをお勧めします。
9.情報の優先度に沿ったレイアウト
伝わりやすい広告を作る為に、レイアウトという作業を行います。
(レイアウト:印刷で、紙面の仕上がりの形を考えて、文字・図・写真などを所定の範囲内に効果的に配置すること。)
重要な情報は大きく、詳細情報は小さく、かつ読みやすくというようにレイアウトを行っていきます。
情報にどの程度の強弱をつけるか、全ての情報を限られた範囲でどう配置するかを考え、制作していきます。
また、広告を見るキッカケは作れているか、ぱっと見で最低限伝えるべき内容は伝えられているか、
読み進めるのに不都合はないか等を考え、調整・制作します。
10.デザインイメージ調整
デザインが一度完成したら、再度調整をかけます。
より伝わりやすく、より目を引くように改めて細かな修正・調整をかけます。
最後の微調整のようなものです。
11.修正工程
お客様に提出後、修正依頼をいただくこともあります。
その際は修正を行うのですが、文字や色を多少変更する場合は、比較的簡易に終わります。
しかし、情報量の大きな変更・メッセージの方向性の変更など情報の根幹に関わる部分が変更になった場合、
いくつかの工程をやり直します。一部だけを修正してしまうと全体のバランスがくずれてしまうからです。
最後に
デザインという作業がどのようなことを行っているか知っていただけましたでしょうか?
上記のように様々な工程や作業を経てデザインは作られています。
各お客様の広告デザインも同じように、頭と時間を使って制作させていただいております。
私共が広告に真剣に向き合い、制作をする為にデザイン費が存在するとも言えます。
また、お客様が広告に真剣に向き合い、制作をする為にデザイン費が存在するとも言えます。
改めてお伝えすることではなかったかもしれませんが、このような作業が行われていると知っていただけると光栄です。
クリエイティブ費を払うことは無駄ではないと少しは思っていただけたのではないでしょうか。