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店舗ビジネスは地域に根差そう

こんにちは。モリアゲアドバイザー山本です。

コロナが蔓延して以降、店舗ビジネスのあり方が変わってきました。
また、業種により勝ち負けがはっきりしています。
「飲食店」「アパレル」「ホテル・旅館」は非常に厳しい状況です。逆に「スーパー」「ドラッグストア」は好調ですね。
今回は「店舗ビジネス」「地域ビジネス」の今後の在り方を考えてみましょう

1、ECの台頭と店舗の現在

ECの台頭と店舗の現在
コロナ禍以前より、店舗ビジネスは厳しくなっていました。
2019年の日本国内における消費者向けEC市場は前年比7.65%増19兆3609億円に拡大しています。物販分野を対象としたEC化率は6.76%で同0.54ポイント増となっています。
(経済産業省令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査出典)

ECの伸びは破竹の勢いですね。
19兆3609億円というのはどのくらいの規模かと言いますと、外食産業が25兆7,692 億円(一般社団法人 日本フードサービス協会出典)なのでそれに6億円強及ばない程度です。
ちなみに、私が事業を営んでいる広告業界は6,6兆円とECの三分の一の市場規模です。意外に小さいです。いや、EC市場が拡大しているのでしょう。

コロナ禍で、おうちじかんが長くなり、通販業界が盛況なので、今後もEC市場は伸びて行くでしょう。
今回は、そのEC市場に対抗すべく我々、地域に根差す「店舗ビジネス」はどのように対応したら良いのでしょうか?

2、コロナ禍は安・近・単

過去にITバブルがはじけた時や、リーマンショックの時も、景気が悪化すると消費は「安近短」となります。

「安近短」とは、費用が安く、距離が近く、日程が短いことです。

収入が減るので、支出を減らすのは当然ですよね。
歴史は繰り返します。コロナ禍でも同じ事が起きています。
2020年9月8日の日刊工業新聞にコロナ禍で『苦境のレジャー産業に新志向「安近短」から「安近単」に』(https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00570487)という記事が掲載されていました。

費用が安く、距離が近く、日程が短い「安・近・短」がかつて注目されたが、山口教授は「今後『安・近・単』にレジャー志向が変わるのでは」と指摘する。密を気にしなくてすむ「安心」な自宅や、県境を越えない「近場」、「単身」「単独」「簡単」に楽しむといった志向だ。コロナ禍の収束が見えない中で、レジャー産業では新たな志向に活路を求める動きが強まりそうだ。(日刊工業新聞より抜粋)

これがどういう事か分かりますか?
連休などの余暇も「近場で済ませる」事が増えます。

つまり、地域ビジネスを行っている会社からすると、地元のお客様を獲得する事ができます。
なので、ここは思いっきり地元のお客様向けに販促施策をやっていくべきです。

「今はネット広告全盛なのでネット広告に全投資をしよう!」というのも良いですが、ビジネスが人と違う事をやらなければいけません。

あえてアナログで地域に住んでいる、働いている人向けに販促をやりましょう。

それでは、どのように施策を立てたら良いのでしょうか?
次項で説明しますね。

3、地域に根差す戦い方

地域ビジネスの戦い方として参考にしていただきたいのは「ランチェスター戦略」です。

簡単に言うと「地域」「客層」「商品」を絞り込み集中して戦うという戦略です。
※本来はもっと深い戦略なのですがここでは割愛します。「ランチェスター戦略」で検索してください。

地域を絞りこんで戦うと利益が上がります。
まずは、自社・自店が戦う範囲を決めましょう。
「お店より半径何メートル以内」「○○通りの手前まで」「△△駅周辺」など戦うエリアを区切っていきます。

多くの方が実体験で分かると思いますが、「信号渡ってまで行くの面倒くさいなあ」とか「踏切越えてまで行くのも面倒だな」と思った事ありませんか?

ちょっとした障害物でも、人の移動制限がかかります。

皆様が思うほど戦うエリアというのは広くありません。

そして、戦うエリアを狭めれば狭めるほど、販促効果は高まります。
例えば1万枚のちらしを半径2キロメートルに撒く場合と、半径200Mに撒く場合では密度が違うので後者の方が効果的ですよね。

まずは思い切って「エリアの絞り込み」を行いましょう。
ショールーミングとリバース・ショールーミング
さて、アナログの戦い方ばかりお話ししましたが、地域ビジネスを展開する店舗にとってネット戦略は不必要なのでしょうか?

答えは「否」でネットも必要です。

と、その前に皆様はこんな言葉ご存知ですか?

4、「ショールーミングとリバース・ショールーミング」

ショールーミングとは、店舗で物を見てスマホで購買するとい消費パターンです。まさに店舗がショールーム化しているという事です。こういう行動をされると店舗はたまったものじゃありませんね。

リバース・ショールーミングはその逆で、店舗に来る前に事前にネットで見て店舗で買うという消費行動です。

こちらは「お店で買ってくれる」のでまだ良いですね。

しかし「リバース・ショールーミングだからお店に来てくれてラッキー」と安心してはいけません。

来店する前に「ネット」で比較しているので、その世界で競合に勝ち選ばれなければいけません。

店舗ビジネス×ネットで一番重要なのは「GoogleMap対策」です。

皆様がお使いのあれですね。
多くの人が「GoogleMap」で調べてお店に行くのではないでしょうか?

その割を喰らって、ホットペッパーや食べログ等の各サイトのアクセス数が減ってきています。
直接Mapで探して、口コミを見たほうが早いですからね。

「GoogleMap対策」で重要なのは「口コミ」ですが、こればかりはお客様ありきなので増やせるようにお客様に喜んでいただく接客をしましょう。

その他テクニカル的な事をお話すれば、来店したくなる様な「店舗外観写真」や「店内写真」「商品写真」をアップしましょう。

ユーザーの行動は「GoogleMapで検索・調査」→「安心」→「来店」となりますので、しっかり対策していきましょう。

5、まとめ

今回は「店舗ビジネス」「地域ビジネス」についてお話ししました。
コロナで打撃を受けている業種も多々あるかと思いますが、「打ち手は無限」にありますので、脳に汗をかき、アイデアを捻りだし、施策をうっていきましょう。