今回は、リアル店舗が地域No.1を獲得するための戦い方です。
今日はですね
「地域戦略はシェア取り合戦」だ、という話です。
「自分の店の近くでどれだけのお客さんを呼べるか」が勝負の分かれ目
たとえば「これからカレー屋を開こう」と考えたとすると「広告」はどうするでしょうか?
看板、のぼり旗、ポスター、チラシのほか、Instagram(SNS)を活用する方法があります。
いい方法ですね。
ただモリアゲアドバイザー!エンドライン株式会社としては、
お店をオープンする前やオープンした後に、やってほしいことがあるんです。
それは、お店の場所を起点として「どのくらいの範囲の人が来てくれるのか?」を考えてもらうことです。
たとえば福岡最大の繁華街、天神にカレー屋をオープンしたとき、鹿児島県や東京都からお客さんは来るでしょうか?
常識的に考えて、来ませんよね。
となると店舗はどれだけ自分の店の近くからのお客さんを呼べるか、が非常に重要だということになります。
お店を中心に据えたとき「このくらいの範囲のお客さんを呼べるだろう」という地域のことを「商圏」といいます。
その「商圏(地域)」、戦うエリアを決めないといけないのです。
Amazonや楽天なら商圏は「世界」です。
インターネットがつながる地域なら、世界中のすべての場所が「商圏」になります。
リアル店舗は「半径数百メートル」のお客さんがターゲット
一方でリアル店舗の商圏は「半径数百メートル」の世界です。
その「半径数百メートル」のエリアのなかで、どれだけ自分の店のシェアを高められるか、を広告を作る前に考える必要があります。
SNSは無料で運用できる広告でもありますが、福岡県にお店がある場合、東京都に住んでいる人にフォローされていても、売上にはつながりにくいのです。
売上につながらない人とSNSでつながっていても、あまり意味がありませんよね。
福岡県にお店があるなら、福岡県の人をフォローしたり、福岡県の人にフォローされたりするほうが、よほど意味がある、といえます。
(決してお店の宣伝や広告に、SNSを活用してはいけない、といっているわけではありません)
チラシを撒く場合も、意味もなく店から遠くのエリアに撒くようなことをやってはいけません。
大切なことは「自分が決めたエリアの中でシェアを高めていく」ことです。
シェアとは「マーケットへの影響力の大きさ」
ではシェアとは何なのか?
数字でいうなら、最低限決め(られ)たエリアのなかで、26.1%のシェアを獲得することです。
この数字を市場影響シェア、といいます。
26.1%を獲得すれば、マーケットに影響を及ぼすことができるのです。
100人中、26人が自分のお店のお客様、と考えると、どれだけ影響力があるか、わかるでしょう。
だからこそ、シェア獲得率26.1%を目指してほしいのです。
そのほかにも指標となるいくつかの数字はありますが、
目標値の名称 | 自社のシェア |
---|---|
独占的市場シェア(上限目標値) | 73.9% |
安定的トップシェア、相対的安定シェア(安定目標値) | 41.7% |
市場影響シェア(下限目標値) | 26.1% |
並列的上位シェア、並列的共創シェア | 19.3% |
市場認知シェア(影響目標値) | 10.9% |
市場存在シェア(存在目標値) | 6.8% |
40%、70%といった数字は現実のビジネスにおいてはほぼ、獲得が不可能な数字といえます。
カレー屋さんで、70%のシェアを獲得すること(100人中70人のお客さんに来てもらうこと)は、無理ですよね。
ではシェア26%はどうなのか。
これは実現可能な数字、と言えます。
70%の半分以下の数字ではありますが、それでも、じゅうぶんに素晴らしい数字です。
もし商圏のなかで、26%のシェアを獲得することが現実的に難しい場合は、シェア率10%を目指しましょう。
100人中、10人を自分の店のお客さんにすること。
その状況をまず作り上げましょう。
それが「クープマンの目標値」と呼ばれるものです。
上記の表によれば、10%とは市場認知シェア(影響目標値)です。
目標値の名称 | 自社のシェア |
---|---|
市場認知シェア(影響目標値) | 10.9% |
10%のシェアを獲得すれば、その地域では「知られたお店」となることができます。
シェア率は「たとえば」の話で考える
数字をどのようにとらえるかは、少し考え方が難しくなります。
全国の年間のうどんの売上高を100億円とします。
さらに東京の日本橋の人口を120万人と仮定します。
日本の人口は約1億2千万人ですから、日本橋には1%の人口がいることになります。
全国の年間のうどんの売上高は100億円ですから、
日本橋のうどんの売上高は1億円という計算が成立しますね。
日本橋で売上のシェア26%を獲得しようとすると、2,600万円の売上を上げればよいことになります。
売上のシェア26%を獲得すると、その地域では1位に近い数字と判断できるのです。
この「たとえば」の考え方を自分のお店のある地域の規模に置き換えてみると、わかりやすくなります。
地域1番には「影響力によって仕事が舞い込む」
このように具体的な数字でシェア率を把握していくと、
● 自分は今地域での売上が1位なのか
● 何%獲得できているのか
を理解できます。
ちなみに当社エンドライン株式会社は、Bリーグチームの会場装飾において、シェア26%を獲得していて、B2リーグだけに絞ればシェアは39%になっています。
これだけのシェアを獲得していると「強い」です。
紹介によるご依頼がどんどん増えていきます。
Jリーグのチームからのお話もあります。
ぜひみなさんも商圏(エリア)を決めて、そこでシェアを何%獲得できているのか、を常に計算し、把握してくださいね。
地域シェア、どんどんとっていきましょう!
エンドライン株式会社では、リアル店舗の集客支援を行っています。
のぼりや横断幕などでリアル店舗を宣伝したい方、Bリーグで会場装飾シェア率1位のエンドラインに興味が沸いた方はぜひ、
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